テクノロジー企業各社がITチーム拡充の動き

複数の人材派遣会社の調べによると、多くのテクノロジー企業が2018年にITチームのスタッフを前年比10〜15%増員するようです。その背景には、ベトナムのIT産業の見通しが明るいことが挙げられます。

IT求人ウェブサイトITviec.comがテクノロジー企業49社を対象に実施したアンケート調査の結果が1月31日に発表されました。それによると、ベトナムのテクノロジー企業の大多数が、優秀な熟練プログラマー、手頃な労働コスト、政治的安定などの点で、ベトナムはITハブとして大きな利点があると考えているようです。

調査対象となったテクノロジー企業のうち81%以上が、ベトナムは検討された他の諸国よりも労働力が豊かで、労働コストも低いと答えています。また75%は、ベトナムのITエンジニアは技術スキルの面で他国のITエンジニアよりも優れていると答えています。

今後12カ月間にITチームを10〜50%増員すると答えたテクノロジー企業が69%、また50%超増員する計画であると答えたテクノロジー企業が9%となっています。

最も需要がある人材は、創造的に思考し、問題解決法を提案することのできる上流開発者です。上流開発者を最も求めているIT企業は55%にのぼります。

ITviecのCEOクリス・ハーベイ氏は、「ベトナムは、東南アジアのみならず、世界全体のテクノロジーハブになりつつある。ベトナムに進出する外国のIT企業は増加しており、Foody.vnやVNGなどの国内企業も急速に成長している」と述べています。

2013年にホーチミン市に進出したオーストラリア系企業Teamscal Pty Ltdは、今後12カ月間にITチームを10〜30%増員する予定であると同社の取締役マイケル・ロッブ氏がViet Nam Newsに答えています。

シンガポールを拠点とし、2014年にホーチミン市で業務を開始したRobust Tech Houseは、2018年にITチームを30〜50%増員する予定であると同社の取締役ミッシェル・コー氏が明らかにしています。

スペシャリストの人材紹介会社Robert Waltersが実施した2018年の給与に関する調査によると、上流・下流IT開発者(特にNet, PHP, Javaの熟練開発者)の給与アップと需要の増加は2018年も続く見通しです。

アジャイルなどのスクラム開発手法を採用する企業は今後も増えていくことが予想され、その原理を確実に理解するプロジェクト・マネジャーの需要が高まるでしょう。

またベトナムの主要セクター全般でビッグデータの使用が着実に広まりつつあることから、高度熟練開発者の需要は2018年も引き続き高まるものと見られます。

Teamscal Pty Ltdのロッブ氏は、「ITプロフェッショナルの数は多いものの、国際標準を満たすのに何が重要かについて見識の浅い人たちが応募してきている」と述べています。

総じてITエンジニアたちは、国内的な役割には適応できても、海外のクライアントにはうまく対応できないとロッブ氏は指摘しています。

「この点は、ベトナムを拠点とする国際企業が増えれば改善すると思いますが、それにはまだ時間がかかる」とロッブ氏は見ています。

ロッブ氏はまた、国際経験のあるエンジニアと国際経験のないエンジニアとでは大きな差があると指摘しています。考え抜かれたリーダーシップ、コミュニケーションレベル、英語力、異なる考え方を受け入れる基本姿勢などの点においてそれが顕著です。

ロッブ氏によると、国際レベルで貢献する姿勢と能力を持つエンジニアは少数ながら増えてきているようです。

Robust Tech Houseのコー氏はこう述べています。「ホーチミン市には一大ITセクターがあります。ITセクターは働くのに魅力的な産業なので、多くの求職者が集まってきます。ところが、彼らのなかには十分な資格も、訓練も、経験もない人がいます。ですから、求人は多いものの、実際に働ける人材はわずかしかいません。専門スキルの有無をもってわずかな人材をさらに絞り込むなら、ただでさえ全世界的に人材が払底している現状では、結局のところ、企業が適材を求めてしのぎを削り、求職者を篩いにかけざるをえないのは何の不思議もありません」と。

IT産業の本質は、進化のスピードが速い点だとコー氏は言います。ブロックチェーンやAI、チャットボットのように流行(はや)る技術もあれば、時代遅れとなって姿を消す技術もあります。

コー氏はまた、人びとが新たなニーズに対応する新たなスキルを習得している間に、企業側の求める人材が変化することもあると述べています。

ITviec.comの調査によると、新人エンジニアの給与は上昇しているようです。

調査対象となった企業のうち45%は、IT新入社員の給与は前年比10〜20%アップしたと答えています。

37%の企業はIT新入社員の給与は10%アップし、16%の企業は20%以上アップしたと回答しています。

給与は上昇していますが、ベトナムは依然として競争力があります。回答した企業のうち94%は、ベトナムのバリュー・フォー・コスト(費用に見合う価値)は同等の諸国のなかでいちばん高いと答えています。

Robert Waltersの調査によると、概して転職者はそれまで働いていた会社よりも20〜25%高い給与を受け取っているようです。

エンジニアが農薬散布ドローンを開発

バクザン省北部のルックナム県ではカスタードアップル栽培が盛んです(総面積1,700ha)。テトと呼ばれる旧正月の祝祭後、栽培農家はカスタードアップルのハダニ被害を防ぐための農薬を手作業で散布しています。

「カスタードアップル栽培の支障となる害虫はそう多くいませんから、一回散布すればいいだけなんですが、ただ心配なのは、農薬を散布する人間が直接それにさらされてしまうことによる健康被害です」と語るのは、ルックナム県のBui Van Quang氏。

一方、定期的に農薬を散布する必要のある農作物には、米やオレンジ、ライチなどがあります。

ベトナム保健省予防医療総局によると、国内の農業従事者のうち、農薬の吸入により死亡した者は年間300人以上、深刻な健康被害を受けた者は5,000人とされています。

農薬被害の防止と散布作業の短縮を目的として、機械工学士のLe Phi Cuong氏と彼のチームは、農作物に向けて農薬を正確に散布することのできるドローンを開発しました。

このドローンはA16と呼ばれ、一度に農地1ヘクタールへの農薬散布が可能な10リットルの農薬タンクを搭載しています。A16を使えば、手作業よりも約30倍速い30分少々で散布作業を完了させることができます。

最大高度20メートルまでの傾斜地は、手作業での農薬散布には適しませんが、ドローンではそれが可能です。農業従事者はアプリ搭載の携帯機器でドローンを操縦します。散布作業をより迅速化することで、害虫や病気を適時に食い止めることができます。

A16はわずか22キログラムと軽量で、一機あたりの価格は農薬搭載可能量に応じて1億6,500万VND(7,200米ドル)〜3億6,800万VND(1万6,200米ドル)となっています。

「私たちは、安く、使いやすく、保守の容易な技術をめざしています」とCuong氏。

A16は、何か問題が生じたときにすぐに戻って来られるように6〜8枚のプロペラを備えています。進行方向に障害物があるときは、センサーがそれを感知し、障害物の3〜5メートル前でドローンを停止させます。またドローンは、平地であれ、段々畑であれ、一定の高度を保つことも可能です。

Cuong氏は、飛行術と飛行機に早くから関心を持っていました。幼い頃、彼の家族はハノイ児童宮殿の近くに住んでいました。子供たちはそこでさまざまな文化・芸術活動に参加し、授業を受けることができました。

「宮殿に行けば、いろいろな型の飛行機を見ることができました。それらは、私の大のお気に入りでした。空中を飛ぶものへの特別な関心は、大人になっても薄れることはありませんでした」とCuong氏は語ります。

Chong氏はその情熱があり余って、ハノイの航空クラブに入会しました。そこでは、飛行機やドローン、飛行術について、会員同士が単なる趣味の域を超えて、各々が持てる知識を共有します。

「クラブでは、同じ情熱を持つ人たちとの出会いがありました。私たちは自己流で学んだ各々の知識をお互いに共有し合いました」とCuong氏は言います。

飛行体験を繰り返し、機械や飛行装置への理解を深めるとともに、実地調査を通じて専門的知識と実践的経験を得たCuong氏は2015年にドローンの開発計画に着手しました。

Cuong氏は、栽培と植物保護の分野における18年間の経験を、Pham Quoc Chien氏の電子機器分野における20年間の経験や、経営学の大家Pham Quang Thanh氏の経験と融合させました。彼らは三人とも航空クラブの出身者です。

クラブの会員には、航空管制技術・オートメーションの大家Nguyen Hai Nam氏や国際貿易の大家Ta Huy Phuong氏、情報技術の専門家Bui Van Mihn氏らも名を連ねています。

各自が得意分野(オートメーション、ソフトウェア、デザイン、エンジニアリング)を担当し、市場への影響と市場のニーズについて分析しています。

「ドローンは、最近ベトナムでも評判です。私は農家がハイテク農機具を利用できるようになればと考えております」とCuong氏は述べています。

開発チームにとって最大の課題は、ドローン免許の取得ということです。ベトナムでは、飛行装置を飛ばしたい場合、当局の許可を得なければなりません。

製品を市場に投入するに先立って、Cuong氏と彼のチームは、農業大学や農業農村開発省など、関係当局の指導者たちと協力し、免許手続きの軽減が可能かどうかを検討する予定です。

Cuong氏の説明によると、「各飛行装置は、国防省が禁止している区域への侵入を防ぐため、飛行高度と可動範囲を制限している」とのことです。

ベトナムが年間10万人以上の労働者を海外へ

ベトナム労働傷病兵社会問題省(MOLISA)によると、ベトナムは2020年までに労働者10万〜12万人を海外に派遣する計画です。

このうちの80%の労働者には事前に訓練を施す予定です。

MOLISA海外労働局のTong Hai Nam副局長によると、2017年の1月から11月までの間に海外で働いていたベトナム人労働者は11万8,859人(4万4,702人の女性を含む)にのぼるといいます。

海外で働くベトナム人労働者の数が10万人を超えるのは2017年で4年連続になります。

2006年から2016年までの間に年平均8万7,500人のベトナム人労働者が海外で働いていました(毎年4.2%近く増加)。

2016年のベトナム人海外就労者数は前年比8.9%増の12万6,000人でした。

このうち30%以上が研修を受けましたが、その前年となる2015年に研修を受けた労働者はベトナム人海外就労者全体のわずか15%でした。

2018年にベトナム人労働者は、より良い労働条件の下で、より高い所得を得られる新たな労働市場において働くことのできる新たなチャンスに恵まれるでしょう。

2018年の最も魅力的な市場は日本です。日本はベトナム人労働者が一定の分野で再就職することを許可しているからです。彼らの給与は、0.22〜0.25米ドル上昇することになります。ベトナム人労働者は、就労期間の延長が5年間まで認められます。

2018年の日本は、肉体労働者よりもエンジニア、技術者などの高度熟練労働者をより多く必要とするでしょう。

現在50万人のベトナム人労働者が他の国や地域(日本、韓国、マレーシア、台湾など)で働いています。

一方で、労働法規違反が絶えません。MOLISAの海外労働局は、海外人材派遣会社46社の名前を挙げ、免許を取り消しにしました。

それらの企業は、労働契約書に署名せずに労働者を海外に派遣したり、自社の人材派遣免許を別の個人や組織に使わせて、労働者を違法に募集し、手数料を徴収するのを許したりしていました。これらの行為は、ベトナム人海外就労者法(2006年公布)違反です。

また海外に労働者を派遣して違法に手数料を徴収したり、その他の違反行為を犯したりしていました。

これらの違反は、労働者との信頼関係のみならず、外国企業とのそれをも崩すものです。

当局がマスコミに語ったところによると、法令違反企業の数は過去最大だといいます。

ベトナムで営業する海外人材派遣会社は290社にのぼります。

MOLISAは、海外就労者の質の改善をめざし、そのための具体的措置として、海外人材派遣に厳格な規制を設ける意向を明らかにしています。

MOLISAはまた、2017年1月1日以降オンライン契約登録を実施するよう海外労働局に指示していました。その結果はオンライン上で公表され、すでに各社に送付されています。

ITの仕事は「女の子にはきつい」という女性差別的な規範に異議あり

ベトナムの女性の非識字率は男性の2倍です。読み書きができない少女たちは、科学技術分野の女性差別的な規範に公然と異を唱えています。

わずか3年前まで、Pham Thu HuongさんはemailアドレスもFacebookアカウントも持っていませんでした。そのため、ベトナム全土で増殖するインターネットカフェに行ったこともありません。実際、キーボードに手を触れることすらなかったのです。

その彼女が、今やコンピューター科学で大学の学位を取得しようとしており、ビデオゲームのコード解読に熱心に取り組んでいます。“Xin chao, the gioi”(「ハロー・ワールド」の意味のベトナム語)といった簡単な挨拶を印刷するのに予め習得しておかなければならないプログラミング言語全体に感動しています。

マイクロソフトの教育施策YouthSpark(ユーススパーク)の支援を得て、Huongさんは、アルバイトにあまり時間を取られることなく、学業により多くの時間を割けるようになりました。テクノロジー研究に関心を持つ将来有望な若い女性を対象にしたこのプログラムは、ハノイにある教育開発センターという非営利団体によって運営されています。学生たちは、職業上の目標について論文を書き、資金援助が必要な理由を説明した文書を添えて申請します。

YouthSparkは、テクノロジー部門を重視する一方で、より幅広い歴史的な流れも考慮に入れています。もともとベトナムには、サイゴン港に植民船を迎え入れた貿易商から、中国との陸の国境を自由に往来した商人にいたる、個人の起業家精神という伝統があります。この伝統の淵源は、多くの国々が誕生するよりもはるか昔にさかのぼります。

しかし、情報技術がもたらした現代の変化は、この伝統を更新しつつも、十分な知性があり懸命に努力する人であれば、その生い立ちを問わず、物事を成し遂げられるという精神を伝えています。

Huongさんの場合、出身地はナムディンの村で、首都ハノイからは100キロ以上離れたところにあります。その村は、豆腐と竹笠の商売で知られています。ナムディンでは、彼女の母親が病気の夫と息子を養うために野菜を売って生計を立てていました。Huongさんは近所のサイバーカフェでゲームをするための小遣いを両親にせがもうとはしませんでした。村はインターネットで繋がっていましたが、Huongさんに関するかぎり、World Wide Webは彼女の暮らす世界の片隅にまでは届いていませんでした。

その後Huongさんが将来テクノロジー分野で働きたいと考えるようになったとき、友人や親戚、隣人たちは口を揃えてこう言いました。「小娘がITの世界で何をしようというの?」

ある晴れた週末、オートバイに乗って颯爽と姿を現したHuongさんは、最近あるインタビューで、「みんな同じことを言うの。そりゃあ、きついよ。たぶん女の子にはすごくきついと思うよって。今でも彼らは、それは男の子がやることだって考えてるみたい」と答えています。

ベトナム人の独立をめざした徴(チュン)姉妹の反乱について書かれた小学教科書から、妊娠中や出産後の婦人を保護する職場政策にいたるまで、ベトナムは男女平等を国家の中心的な課題に据えています。それでも、女性差別的な規範はまだ生き続けています。Huongさんの村の人びとは、コンピューターは男がやるものというイメージに囚われていました。彼らが言うには、お前は女なんだから、ふつうの仕事に就くよりも教師のような仕事に就くほうがずっと向いていると。

しかし彼女の病弱な父親は、そのようなことは言いませんでした。Huongさんは昔を懐かしむように笑みを浮かべながら、父親がIT分野で働くよう彼女に勧めてくれたときのことを語ってくれました。ITスキルがあれば、娘には仕事が簡単に見つかり、自分のように経済的に苦しまずに済むと父親は思っていたのでしょう。Huongさんは当初、教育学を専攻しようと考えていましたが、父親を思いやって、教育学に代わる進路を探していました。たまたま叔父の家にあったパソコンをいじくるようになり、すべての情報が楽々と手に入ることに驚嘆しました。結局、彼女は首都ハノイの国立大学でコンピューター科学を専攻することに決めたのです。

Huongさんは今年(2018年)、ベトナム全国の8大学を対象とするYouthSparkスカラシップを受けられる女子学生80人のうちの一人となりました。IT関連の学位を重視するこのスカラシップは、ベトナムの幅広い経済開発目標にうまく適合しています。ベトナム政府は、テクノロジーを中心に据え、独自の促進措置を関係者と共同で設立しました。またIT起業者に対する税制その他の優遇措置を中小企業支援法に盛り込み、企業のオンライン・ビジネスを奨励するキャンペーンを推進しています。

しかしながら、女性が舞台の中央に躍り出るにはいたっていません。ベトナムでは女性の非識字率が男性のそれの2倍ですし、男性が1ドル稼ぐのに女性は75ドルしか稼げないのが実状です。Huongさんの学校にはコンピューター科学専攻の学生が56人いますが、女学生は彼女を含む8名しかいません。これも、科学・技術・工学・数学(STEM)における男女不平等の顕著な表れと言えるでしょう。

それでもなお、Huongさんはコンピューターやゲーム、それらの複雑な内部構造について徹底的に調べることに昂奮していました。彼女がプログラミングの勉強に使っているラップトップパソコンは、マイクロソフトの社員から贈られたものです。

「ゲームをやっていると、これって本当におもしろいなあって感じます。でもコンピューター科学を勉強していると、ゲームからバグをなくするには、たくさんの知識と経験が必要なんだと分かります。どのコマンドがどう作用するか、その論理を正確に知ることは、なんて素敵なことなんだろう」とHuongさんは興奮気味に語ります。

卒業後、彼女はソフトウェア試験技術者の仕事に就きたいと考えています。すでに日本の技術大手企業である東芝ベトナムから正社員採用の提示を受けています。これにどう応じるかはHuongさん次第です。

2018年のベトナムの雇用見通し

人材派遣会社各社は、2018年のベトナムの雇用市場はおおむね良好との見通しを示しています。ベトナムでは、製造基盤の開発が続いていることが一つの要因として挙げられます。

人材紹介会社キャリアリンクのベトナム求職者担当マネージャー アン氏は、「ベトナムの製造・産業部門の成長が2018年も続くことを期待する」と述べています。

ベトナムに進出・拡大する多国籍企業は増えており、新工場の建設が予想されることから、エンジニアや製造業専門家の需要は今後高まるとタム氏は見ています。

ショッピングモールや不動産計画の増加に伴い、国内小売部門の成長も見込まれます。

タム氏は、「2018年は事業提携のスキルに熟達した専門家の需要も高まる」と予想しています。

キャリアリンクの報告書によると、一般消費財(FMCG)産業、テクノロジー産業、医薬品産業では、社内法律顧問の募集が引き続きおこなわれると見られますが、金融サービス産業では、ますます複雑になる規制要件に対応して、内部統制・監査機能を担う新たな役職がすでに設けられたようです。

ベトナムの主要部門で着実に広がっているビッグデータの使用に伴って、ソフトウェアの高度熟練開発者が2018年も引き続き求められるでしょう。

しかしながら、マネジメントスキルに熟達したIT専門家やフルスタック・ディヴェロッパー(複数の技術分野についての知識や技能に精通し、一人でシステムの開発や運用がこなせる技術者)、フロントエンドのUI/UX専門家を見つけることは企業の人事責任者にとって至難の業でしょう。国内の労働市場には、それらに適した人材がいないからです。

企業はこの人材不足を克服するため、海外で活躍するベトナム人に期待する可能性が高いと見られています。

キャリアリンクアジアのヒエン氏は、デジタル経済の地域的拡大が続くなか、企業各社が競争力と市場シェアの強化をめざしていることから、多くの企業がオンライン/モバイル・プラットフォームの創設に動いていると述べています。

こうした大きな動きを受けて、多くの企業は、マーケティングと情報技術の分野で、デジタル技術に通じた専門家(特に非営業部門のデジタルインフラの運営に熟達した人材やニッチのテクノロジースキルを備えた人材)を必要としています。

ヒエン氏は、「営利的思考を発揮しつつ、複雑な人事管理に長けた人材の需要が高まる」との見通しを示しています。

2017年にふるい落とされた人材が労働市場に残ってはいますが、企業の人事責任者はほとんどの部門で人材不足への対応に苦しんでいます。

これは、海外経験があり国内の知識に通暁した高い潜在能力を持つ専門職の雇用に特別な影響を与えました。

ベトナム市場で事業拡大を計画する大手小売企業が増加するのに伴い、小売産業で働いた経験のある人事専門職が求められる可能性は高い。

技術的・専門的スキルの需要が生じていることから、長期的に文化適合的な人材の雇用をめざす組織が増えるなかで、人材採用プロセスはどの産業も一層厳しくなるでしょう。

専門職が転職する場合、年収は2017年よりもやや低い20%アップとなるでしょう。

同じ組織に居続ける場合、年収は前年度比で約10%アップが期待できます。

2018年(特に前期)のベトナムの雇用市場は成長すると予想しています。

卸売り、製造・生産、建設、工学は、どれも人材を最も必要としているセクターです。

ベトナムの多くの企業は、マネージャーとディレクターの需要が高まるとしながらも、それぞれの基準を満たす人材を採用するのは難しいと見ています。